うる星やつら めぞん一刻

It;s a Rumic World うる星やつら~ザ・障害物水泳大会 レビュー






■うる星やつらが20年ぶりに帰ってきた!
TVアニメ放送が1986年3月19日にて終了。
その後、「完結編」や「いつだってマイダーリン」などで蘇ったものの
20年以上アニメ化されることはなかった。


しかし、「週刊少年サンデー」創刊50周年記念として
全国各地で開催中の「高橋留美子展」のためにこの作品は、2008年に制作された。
賛否はあるものの、私は「うる星やつら」がまたアニメ化された事に歓喜した!






■場面設定
基本的に「原作作品」をもとに作られている
つまり、アニメでお馴染みだった「メガネ」「カクガリ」「チビ」「パーマ」は登場しない
友引高校もアニメでは木造であったが、原作通りコンクリートで作られている。
原作派としては嬉しい設定ではあるものの、アニメ派としてはちょっともの足りないものも。







■作画



何せアニメが終了したのが今から20年以上も前のこと。
この作品の賛否が大きく分かれたのがこの「作画」であった。

今リメイクすれば作画も今風になるのは当然の事であるとも思える。
確かに、80年代のアニメ作画も味があって良いが
2000年代のアニメ作画もなかなか捨てたものではなく、非常に新鮮味があって良い。
「こういう表現もあるんだな」っと心広くして観ればより一層楽しめるのではないでしょうか。





■演出面
声優さんは、今まで担当してきたキャラクターを担当されています。

諸星あたる:古川登志夫
ラム:平野文
面堂終太郎:神谷明
三宅しのぶ:島津冴子

声優さんについては、また後日書きたいですが、
「うる星やつら」の声優陣は今見ると凄く豪華です。
そして声がまるで衰えていないところは流石プロとしか言いようがありません。
20年ぶりに、「あたる」や「ラム」、「面堂」の声を聞けて感動した人も多いでしょう。





原作を忠実に再現しているだけあって、
演出が80年代の頃のアニメと比べると大分変っています。

効果音に「ちゅどーん」や「し〜〜ん」といった文字が入るようになっています。
80年代に放映されたアニメではほとんど見られなかった演出です。
賛否はありますが、原作通り再現ならこの演出は全然アリだと私は思います。



■キャラクター特徴



もう、原作のまんま、きちんとキャラクターの性格・特徴が再現されています。
「あたる」はやっぱりいつも通り浮気性だし、
「ラム」はそんな浮気するあたるを追いかけまわしていますし
原作がアニメで綺麗に再現されています。
「あたる」と「面堂」の戦闘?シーン(白羽取り)なんかは、自然と笑ってしまいますw


「サクラさん」や「テンちゃん」「チェリー」「コタツネコ」と
お馴染みのメンバーも登場しています。
チェリーは、ちょっと可愛くなりすぎていますが愛嬌があって良いですw

白井コースケも、原作どおりに再現されていました。
コースケはパーマと非常に間違えやすいのですが、あれは別人っていう設定だそうです。
これには一時期自分も混乱させられましたが(笑)




■ストーリー
話は「風鈴樹」と「障害物水泳大会」を混ぜたストーリー展開となっています。
なので厳密に言えば、原作通りではないのですが細かいところは原作どおりになっています。
時間があまり長く入っていないので、進行テンポは非常に良いです。

80年代の頃は1話を30分かけて話を増築しながら放映していたので
テンポが多少悪かった所もあります。






■総合レビュー
私の感想としては、「想像以上に良かった」であります。
正直言うと、今風の作画になって「全く別な作品になっているんじゃないか」
かなり見るのが怖かったのですが、観てて5分ほどで安心しました。
他の人のレビューでは、まったく別物という意見もあったりしましたが
自分の中では、これはこれで全然行ける!
買うか悩んでいる人は、買っても大丈夫だと思います。

上記しましたように「うる星やつら」の世界観はきちんと再現されていましたし
声優さんも限りなく80年代に担当していた人ばかりなので違和感がほとんど無かったです。
作品のテンポも非常に良いですし、これなら深夜でもいいからリメイクして欲しいなと思ったり。
リメイクは賛否分れそうですが、また「うる星やつら」という世界を楽しめるなら
それはそれで自分としては大歓迎であったりもします。
リメンバー「うちらは不滅だっちゃ!」






引用させて頂いた資料
It;s a Rumic World うる星やつら~ザ・障害物水泳大会



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