うる星やつら めぞん一刻

「うる星やつら」ラムのウエディングベル 解説





■うる星やつらのゲームがFCで登場!
1986年10月23日に、メーカー「ジャレコ」によって販売された。
この時期は原作も終期に入っていたこともあり、原作人気は頂点に達していた。
機種はファミリーコンピューター(FC)で、当時FCブームであった事もあり
多くのファンがプレイした事であろう。


パッケージ画面から分かるように、ラムの幼少期から高校生(現在)に至るイラストがポイント
幼少期から〜高校生+近未来のラムを操作するアクションゲームである。









■ゲームのあらすじ


セレクト画面は上記画像。
1〜2プレイヤーで遊べるようだ。
FC画面であるものの、ラムが綺麗に描かれておりこの段階ではかなり期待ができる。








しかし














いきなり画面に現れるのは「火の海」だったりする訳です。
幼少期から高校生、そしてエンディング面まで基本的に
火事になっている学校から逃げ出すと設定になっています。
どんだけ火事起きてるねん!」っというツッコミはあえてスルーでw




幼稚舎、小学校、中学校、高校と、どのステージも火事から逃げるため
屋上に向かって逃げるゲーム設定になっています。
屋上にはラムのUFOが待機しており、それに乗ると無事ステージクリアとなります。



実際、原作を知っている人は「ラムが空を飛べる」と知っているので
走って屋上まで逃げるのはかなりシュールだったりするわけです。





「あれ?どこかで見たような設定?」っという方はご名答。




これは、同じメーカーである「ジャレコ」が作り出した「モモコ120%」というゲームをそのまま移植したものです。
モモコ120%」というゲームも火事になっている建物から逃げるため屋上に向かっていくアクションゲーム。
キャラクターを変えたのが「うる星やつら ラムのウエディングベル」というわけです。
こちらのゲームもBGMがそのまんま「ラムのラブソング」だったりと訳が分からない事になっています。








■ゲーム設定




BGMは2種類のみ。
エンディング部を除いて、「ラムのラブソング」のアレンジが延々と流れることになります。
当時のFCのスペックを考えればこの辺りが限界でしょうか・・・・・




敵キャラは、ランのメッセンジャードール、クラマの小天狗に、コタツネコ、甲冑を着た飛鳥、
面堂の飼っている「タコ」やサングラス隊と原作を知っている人ならニヤリ。
逆に知らない人だと意味不明だったりするわけですが、そこはキャラゲーなので仕方がないですね。
サングラス隊が銃を乱射してきたりと今の時代ではかなり危険な行為をやらかしています。
そもそも面堂がそれを許可しているのもかなり謎です。




火の手が下の階から上階へ向かって上ってくるので、同じ階に留まっていると、
炎に包まれ1ミスとなってしまう。敵にぶつかったりするとこれも1ミスになってしまいます。



空を飛ぶことはできませんが、電撃で敵を攻撃する事ができます。
でも射程が短いので使い勝手が難しい。







■ゲーム難易度




簡単なアクションゲームに見えて、これが意外と難しい
ずっと同じ階に留まっていると地下から火の海が襲ってくるので、
テンポよく次の上の階を目指さなければなりません。
もたもたしていると画像のように火の海に囲まれてゲームオーバーなんていうことも。



敵キャラの湧き量がかなり多いので、全部かまっていると火の海につかまります。
甲冑をきた飛鳥は無敵?でタフいのでスルー推奨。
しかもこの飛鳥やたら出てくる上に、地下の火の海へダイブしていくので凄くシュールです(^^;



当時の低学年層には、クリアまでかなりきつかったものと考えられます。







■エンディング

やっとの思いで、エンディングまで達して待ち受けていたものが下の画像を参照。










!?









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                /〃    | __
             /\  _ |                __
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      ̄l ̄l、     ) /`〉     ヽ:: :|::::::::::::::::::::l: : :/
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         l: : : : : : : : : :`ー―┐ ,、   |: : : : : : : : : : : : : : |二lニノ
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              ̄ ̄ ̄ ̄    ノ|      ̄ ̄ ̄       ノ)
                   ノしノ  し'(           ノ)__ノ (ノ(
                   '――――-'′         '-――一-'′



静止画なので分かりづらいですが、諸星あたるがガニ股歩きでラムに向かっていきます。
ドット絵も荒くて、一瞬誰だか分からず戸惑う人もいることでしょう。
パッと見たときの第一印象がおそ松くんで出てくる「イヤミ」に見えたりしますw






何のためらう動作もなくあたるは、ラムとキスする訳ですが、原作通のファンからすれば
こんな素直なあたるは「俺の知っている諸星あたると違う!」と抗議もんでしょう。



ラムのドット絵は細かく良くできていると私は思いました。
あたるやサングラス隊のドット絵はもうちょっと改善の余地ありでしょうか。
もう少し丁寧に作れば良ゲーにもなり得たので残念です。



これに比べると任天堂DSで出た「エンドレスサマー」はかなりマシなようにも思えます。
(リンク)うる星やつらエンドレスサマー解説




当時のFCブームはバブル景気もあり、糞ゲーがよく出回っていました。
人気の高い漫画のゲームは内容がでも、買ってくれるファンが多かったのも特徴です。
SFCに入ってからは、良ゲーもありますが、明らかに値段と釣り合わない糞ゲーが異常に多かったものです。
ラムのウエディングベルは、非常に評価が難しいところですが
多くの人が「駄作」と評価しています。




現在でも、ソフト自体は中古屋で出回っているので入手は比較的「楽」だと思います。
買ってまでやりたくないけど、見てみたい人は動画もアップされているのでそちらを参照に。



【ニコニコ動画】【FC版】うる星やつら ラムのウエディングベル TAS 10:45くらい













ちなみに、元となった「モモコ120%」は「モモコ1200%」と10倍にパワーアップしており
現在、携帯アプリなどで遊べるようです。




あら、可愛い!
ラムのラブソングというBGMを分かち合ったモモコ120%に親近感を覚える人は
こちらもプレイしてみると良いかも知れません。
興味がある人は、モモコ1200%公式サイトへどうぞ。

モモコ1200%公式サイト http://www.jalecogames.co.jp/mobile/momoko/index.html















引用されて頂いた資料
うる星やつら「ラムのウエディングベル」
モモコ120%
モモコ1200%公式サイト 
おそ松くん公式サイト











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