うる星やつら めぞん一刻

ラムちゃん徹底解析



■うる星やつらのスーパーヒロインへと昇進

1978年に「うる星やつら」が連載して以降、数多くのファンを魅了してきた人物。
その人気は今もなお衰えず、るーみっくを代表するキャラクターへとなった。

そんなラムちゃんに標準を絞って徹底解析していきましょう。




■初めはゲストキャラクターだった?!

記念すべき登場は、第一話の「かけめぐる青春」である。



引用元: うる星やつら 「かけめぐる青春  9ページ  1コマ目  」





ラムは地球の侵略者として現れ、地球をかけて諸星あたると鬼ごっこをする事になる。

勝負の結果は地球人(諸星あたる)の勝ちとなり、そのまま消えてしまったものと考えられた。
事実、第二話「やさしい悪魔」では全く登場していない。
しかし、第三話「悲しき雨音」にて再登場して以降、
第15話「いまだ浮上せず」を除いてほぼフル出場し、レギュラーキャラとなる。
本来ラムは「うる星やつら」を連載する以前に考えていた短編のキャラクターとして
登場させる予定であった、と原作者は語っている。









■初期と中期〜後期では性格が違っていた?!

ヒロインの座を得たラムであったが、
作品の「初期」と「後期」では全くとまでは言わないが大分異なる点が多い。


まず1つ目は「」である。




引用元: うる星やつら 「愛で殺したい」 P123 1コマ目





初期ではリアルに顔が描かれており目がツリ目になっているのが特徴である。

ちょっと大人なお姉さんという印象が強い。

化粧も目立ち、言い方は悪いがけばい」、「悪女といった印象である。
しかし、漫画界では作品の初期と後半では絵が大幅に変わるっていうのはよくある話である。







〜ニコニコ動画〜


【ニコニコ動画】初期と後期(現在)で絵が大きく変わったと思うマンガ集 その1








上記動画を見てもわかるように、まるで別作品ともいえる作品が数多く存在している。

有名な漫画家さんでも、絵のタッチは年月が経つにつれ変わるので気にしなくてもいいだろう。




さて、2つ目に初期と後期で異なるのは「性格」である。
初期では「」をモチーフとして作られたキャラクターであったため、
凶暴性が高く、「うちの手で殺したかったのに」、「妊娠させられた」、

など過激な言動が多くみられるのが特徴である。

大人なお姉さんっぽく描かれていた事もあって初期のラムを好むファンも実は多い



作品が後期に進むにつれ、以前のような過激な言動は減っていく。
ツリ目だった目は「たれ目」になり、大人から少女へとイメージチェンジをしていった。


他に気性の激しい女性キャラクターが多数登場していくため、過激とまでは言いにくくなっている。
むしろ、ちょっとドジな天然系へとキャラクター付けされるようになった。









■諸星家での居候
とある事情(コミック参照)により、諸星家でラムは居候する事になる。
初めこそ、諸星家を大破壊する事もあったり散々な出来事が多かったが、作品の中期以降は
家賃や食費を払ったりする描写は無く、家族からも居候は歓迎されているようである。
正月には着物を着せてもらっていたりとすっかり家族の一員となっている。




引用元:うる星やつら 「テンちゃんがきた P166 1-2コマ目」




寝床は二階のあたるの部屋の押し入れになっており、ドラえもんと同じような設定になっている。
流石に高校生の男女で2人寝かせるわけにはいかないっという作者の配慮からである。
たった1話だけ、同じ1つの布団であたると寝ることもあったが耐電スーツを着せられ夜を過ごしている。
自分のUFOで睡眠を取ったりしているのでいつも諸星家で寝ている訳ではない。
アニメでは、テンが参入してから3人で川の字を作って寝ていたりする描写もある。








■友引高校への入学
作品の初期では正式な友引高校の生徒ではなく、あたると共に教室へ乱入してきては
授業の妨害をする役割が多かった。
学校行事などに絡みにくいなどの理由から後に正式に友引高校へ転入する事となる。






引用元:うる星やつら 「個人授業 P268 2コマ目」





物理の授業中「あんな簡単な事聞かなくてもいいっちゃ」と発言するなど、
理数系の科目が非常に得意である事が伺える。
つまり以前は母星できちんと授業を聞いていたものと考えられる。
また地球の日本語をマスターしている等、語学関連もなかなかの才能があるようだ。
唯一、古典や現代文などの科目を苦手としているようだが、
元々地球の教育をまともに受けてこなかったので無理もない話である。

部活動をするため「バレーボール部」に入部するが、
その1話以降、部活動をしている描写がないので帰宅部になっているようだ。








■ラムの過去
ラムの過去については作中でも多く描かれている。
幼少期では、「ラン」との交友関係があり寝泊まりするなど親交が深かったようだ。
小学生の時は、「ラン」に加え「弁天」、「おユキ」が加わりおてんばっぷりが炸裂している。
中学〜高校(?)の時はランと共にレイに恋心を抱くようになり、レイはラムを選び婚約を結ぶ。





引用元:うる星やつら「体育祭危機一髪・・・ P47 1コマ目」




レイとこのまま収まっていたら話は全く違っていたわけですが

頭が悪く、底なしの大食い、恋人より食事を優先する、興奮すると巨大な牛鬼に変身してしまう
っという短所を持つレイにラムは愛想を尽かしレイと別れる事となる。










■能力や特徴


引用元:うる星やつら 「バレンタインデーの惨劇 P274」




・道具なしで空を飛ぶ事ができる。
速度は不明だが普通に走っているくらいの速度はありそうである。

電撃を放つ事ができる
どの程度の電圧を出せるかは不明だが対象を失神させることはできるので
それなりに強力な電力がある。
「空を飛ぶ能力」と「電撃を放つ能力」は、錯乱坊の黄色いリボンによって使えなくなったりする。



辛いものが非常に大好物である。
地球人の食べる「ラーメン」など味が薄すぎてほとんど味覚がない状態である。
当然、料理するもの激辛であり地球の生物の口には合わない。


・鬼族にばい菌が入ると免疫系が働き、角が伸びる性質をもつ。




引用元:うる星やつら 跳んだドラキュラ P109 3-4コマ目


ニンニクやモグモグという野菜が苦手
特にニンニクは焼いた煙が目に入ると涙が止まらなくなる体質になっている。


・梅干しを食べると酔う。
メカニズムは不明。










■諸星あたるとの関係
地球を賭けて鬼ごっこをしていた際、諸星あたるにプロポーズされたと勘違いして以降は
ずっと諸星あたるにまとわりつくようになる。いわゆる「押し掛け女房」である。
この作品の一番の面白い展開で、後の漫画界に及ぼした影響も大きい。




引用元:うる星やつら 「かけめぐる青春」P26 4コマ目





プロポーズされてからは「あたる一筋」にこだわっており、
面堂終太郎といった美男子キャラクターが登場しても動揺することがない。
*しのぶといった他女性キャラクターは、美男子の登場に動揺することが多い。


夫婦と自称する場面が多いが、実際に挙式や結納をあげたシーンはない。
あたる自身も夫婦である事を否定している。

あたる一筋で心底あたるを愛しているが、「浮気」が発覚すると電撃でリンチするのがいつもの光景である。
浮気に対してかなりヒステリーになってますが、あれだけ超多数の女の子に
声をかけたり肉体的関係を持とうとすれば、そりゃヒステリーにもなるよねという感想。
むしろ、電撃だけで許してくれるので優しいのでは?っというファンの意見も。

毎度、アホな事や他の女の子への浮気をする諸星あたるであるが、ラムは愛想を尽かしません。
後述する「諸星あたる解析」にも書きますが、あたるにはあたるなりの優しさがあり
ラムもそんな素直になれないあたるに惚れていると考えられます。
そんな恋の駆け引きが、この作品の根強い人気の一因として挙げられるのかもしれません。






■ラムを題材にしたグッズ
「うる星やつら」、そして「高橋留美子先生」を一躍有名にさせたのがラムちゃんっというのは
間違いないでしょう。ラムちゃんを題材にしたファングッズは巷でもよく見られコスプレでも人気となっています。



画像引用元:
阪神タイガーズ公式オンラインショップ



「虎模様」という共通点から阪神タイガーズのグッズとしても登場。
「うる星やつら」高橋留美子先生公認、ラムちゃんの阪神タイガースコラボ・フィギュアっということで
一躍話題になったこともあります。
これからも、ファングッズに目が離せない日々が続きます。








■永遠に続く「恋の鬼ごっこ」



引用元:うる星やつら ボーミーツガール Fin P346 1コマ目



うる星やつら 最終回で検索してくる方が多いですが、鬼ごっこで始まり鬼ごっこで終わります。
詳しいことはぜひ自分の目でコミックを読んでみてください(^−^)

さて、この鬼ごっこっていうのがまた良くできています。
作品の最初では、ラムが逃げてあたるが追いかける役です。
しかし、恋になるとラムが追いかけ、あたるが逃げるという駆け引きが長く続きます。
恋は先に追いかけたほうが負け」という格言があったりします。
あたるがラムをなかなか受け入れない描写にはそんな背景も考えられます。


この先、2人がどのような道を歩んでいくかは明確に描かれていません。
その先は、読者の皆さんが楽しんで考えていくという形になります。
ラムと諸星あたるの終わらない鬼ごっこは、ファンの心の中で永遠と続いていくのです。







引用させて頂いた資料
「うる星やつら」文庫版 全18巻
「うる星やつらDVD」vol.1〜vol.50



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